茶席では必ず香をたきます。
風炉の季節(5月〜10月)の香は白檀(びやくだん)などの香木。香合は漆器類の木地。
炉の季節(11月〜4月)の香は沈香(じんこう)や麝香(じゃこう)の香料を重合した練香。香合は陶磁器類。
貝類、象牙、金属製は両用できます。炭手前を略すときは床の間に飾ります。
特に「茶花」と定められた花ではなく、季節感が感じられるように、野にあるように、さりげなく茶席に用いるそうです。
香りの強い花、とげのある花、1年中咲いてる花は避けます。
2種以上の花を用いる場合は、奇数とし、つぼみや開きがけが好まれるそうです。
◎古銅・砂張花入れ
◎陶磁器花入れ
◎竹・籠・瓢花入れ
利休様が「花は野にあるように」といわれたように
季節の花を自然に野原に咲いているように。
炉釜(大きい釜)は11月〜4月、風炉釜(小さい釜)は5月〜10月使用です。
おもな釜の形:富士釜、阿弥陀堂釜、鶴首釜、雲龍釜、筒釜、真形釜など
- 芦屋釜(あしやかま)
形は真形でカン付きが鬼面が多く、釜肌は絹肌か鯰肌できめ細かく、地紋のあるものが多い。
- 天明釜(てんみようかま)
丸型が多く、地紋少ない。
- 京作釜作者が関西方面
名越家、西村家、辻家、大西家、下間家、宮崎家
- 関東釜作者が関東方面
江戸名越家、江戸大西家、山城家、堀家
茶の湯の点前は台子から始まったそうです。
崇福寺(福岡県)の南浦紹明(なんほじょうみょう)1235〜1309が入宗して、径山寺の虚堂和尚(きどうおしょう)から法を受け、 帰朝にさいして、台子とお茶道具を持って帰った。それが、京都の大徳寺に伝わり利休が完成させた。四畳半以上で用います。
- 台子
・真台子・ 竹台子・及台子(きゅうだいす)・高麗台子
- 大棚
・紹鴎棚 ・志野棚・寒雲棚・円融台
- 小卓
・焼桐棚・三重棚・冠台・山里棚・四方卓(角棚)・丸卓・その他・旅箪笥(たびたんす)
- 仕付棚
・葭棚(よしだな)・釘箱棚・釣棚
◎土風炉(どぶろ)
◎唐金風炉
◎真鍮風炉(しんちゅう)
◎鉄風炉
◎板風炉・その他
利休形:鳥の子白張り、蝋色縁付き
宗旦好み
片落し
結界
広間では風炉先を用い、小間では結界です。道具畳いっぱいに置きます。
炉、風炉の区別はありませんが木地、透かしのものは風炉の時です。
回し壁の席、点前明りのある席では、風炉先用いません。
四ヶ伝の台天目のお点前に使う・・・・
- 黒く発色した鉄釉(てつゆう)の器物を天目と呼ぶ。宗代に福建省の建窯で焼かれた黒釉椀のことです。
- この碗が天目茶碗と呼ばれるのは、浙江省 天目山の寺の什器であったものを日本の僧が持ち帰ったためといわれているらしい。
- 天目茶碗は寺院で重用され、茶道の世界では「貴人」の器とされるが、黒釉の器は古来、東洋のいたるところで生産され実用的な庶民の器でした。ああ難しい(-_-;)
- 油滴天目(ゆてきてんもく)
- 曜変天目(ようへんてんもく)
- 禾目天目(のぎめてんもく)
- 玳玻天目(たいひてんもく)
(資料「やきもの鑑定入門」新潮社参考にしました)